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北方領土問題 ロシア人は日本人を「ずうずうしい」と思っているかも [政治経済NEWS]

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2016/5/31 22:14 【記事を読む】
ロ外相、北方領土「返さない」首脳間交渉をけん制か
「 【モスクワ共同】ロシアのラブロフ外相は31日、日ロ間の最大の懸案である北方領土問題に関し、『われわれは(島を)返さないし、日本に平和条約締結をお願いすることもない』と述べた。ロシア大衆紙コムソモリスカヤ・プラウダとのインタビューをインタファクス通信などが伝えた。」

「 北方領土をロシアが統治するのは第2次大戦の結果であり、正当なものだとのロシア側主張を日本側が認めないことや、日本側が安倍晋三首相とプーチン大統領の親密な関係を通じて領土交渉を加速しようとしていることを強くけん制したとみられる。」
北方領土.gif
http://toyokeizai.net/articles/-/81453?page=2


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迒(あしあと)

日本降伏後に占領された北方領土

日本は第二次世界大戦に負けました。
国土は空襲で蹂躙(じゅうりん)され、実験のため2発もの原子爆弾を投下されました。
1945年(昭和22年)8月15日、日本はポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏します。

実は、その少し前にソビエト(現ロシア)は、ヤルタ会議で米英と密約を交わし、ドイツ降伏後90日以内に参戦する約束をします。
そしてその密約通りドイツ降伏から90日後の8月9日に日ソ中立条約を一方的に破棄、日本領に侵攻を開始します。
6日後の8月15日に日本は降伏しますが、ソビエトは進攻をやめず、9月5日にかけて南樺太、千島列島、北方四島を占領していきました。

北方領土返還に対する日本の主張の主軸となるのが、この北方四島が日本降伏後に占領されたという歴史的経緯にあります。


ずうずうしい日本人

さらにソビエトは、北方四島占領後、当たり前のように北海道へも進攻しようとしますが、アメリカ(GHQ)に先を越され、進攻はあきらめます。
しかしソビエトの指導者スターリンは、ベルリン同様に北海道も南北に分け、分割統治することをアメリカ大統領トルーマンに提案したそうです。
アメリカはこの要求を受け入れませんでしたが、今のロシア高官たちは当然、この歴史を知っていますので
彼らにしてみれば本来ロシア領だった北海道を見逃がしてやったにもかかわらず、北方四島まで手に入れたいとは、日本人とは何てずうずうしい人種なんだ、と思っていても不思議ではないわけです。
ロシアの主張が日本側からすると理解不能なのには、こういった両者の主観の違いがあるのではないでしょうか。


北方領土返還と沖縄返還は同じではない

このことからも、ロシアに北方領土を返す気はさらさらないのは明白です。
かつて沖縄がアメリカから日本へ返還されました。
この経験が、北方領土返還に過度な期待をうんだのは確かです。
北方領土問題の解決策として、楽観的に「二島先行返還」などと言っているジャーナリストもいますが
ロシアとアメリカでは日本との関係性が全く違います。
北方領土は沖縄ではないのです。

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